全国港湾と港運同盟は、2月15日に芝浦SC会議室において23春闘第1回中央港湾団交を開催した。冒頭、真島中央執行委員長はあいさつのなかで、運輸関係の人手不足は深刻であり、港湾労働者は休日出勤と残業で生活している。急騰する物価上昇で賃上げに対する要求は根強い。個別の労使交渉だけで大幅賃上げは困難である。
港湾運送事業の実態をユーザー、船社に訴え、料金を改定・確保することにより、地位向上、魅力ある港湾労働にふさわしい賃金を、せめて日曜日くらいは休める体制を求める。今春闘が労使で共生できる運営体制の確立と早期解決を望むとした。
その後、玉田書記長より要求主旨説明を行った。主旨説明にあたり、大幅賃上げはもとより、労働条件の全般的向上が求められており、22春闘協定は履行されている項目とそうでない項目があり、労働協約は、港湾労使の「義務」であり、履行できないのは業側の問題であると強調した。今春闘は、政・労・使で各課題に取り組んで港湾労働の労働環境と地位向上を目指すべきであるとした。